防災デイキャンプ体験会開催しました。
安佐北区可部地域は、土砂災害の苦しみ悲しみを経験し、
防災意識は高い地域ではありますが、
若年層の社会参加意識の低下や自治会等の地域コミュニティの弱体化も重なって、
災害への抵抗力は低下をしているのではと懸念するところです。
地域では自主防災会や、自治会等により、防災訓練も行われていますが、
残念ながら若年層の参加はごくわずかとなっております。
安全で安心な地域を創り守るためには、全世代の防災意識が高まり、
いざというときに各世代が連携できることが重要です。
若年層に防災を学んでいただく機会を作れないものかと考えておりましたところ、
今回の防災デイキャンプのお話をお聞きし、
これは多世代の防災意識の醸成に大きな効果があるのではと考え
、実行委員会を結成し準備を進めてまいりました。
十分ではありませんが写真で開催状況をご報告させていただきます。
当日朝、事務局の江藤君から『大雪です。中止にしましょうか』と、
悲壮な声で電話がありました。
テントの用意だけ、お願いして私も現地へ向かいました。
こんな状況でした。我々北国の人間には、ノープロブレム(笑)
参加者の皆さんもどんどん集まってこられました。
さあ、始めましょう。
雪のため、ワークショップは室内での開催。
ギュウギュウ詰め、ごめんなさい。
最初は、広島工業大学の防災士ネットワークの皆さんによる
防災ワークショップ
元気なお姉さん、。お兄さんたちが教えてくれます。
塗り絵の用紙が出てきました。
さあ、始まりです。
まずは、カバンを塗ります。
実はこれ、防災バックなのです。
防災バックの次は防災グッズです。
バッグに入れる防災グッズは3つ、塗り絵で楽しみながら選んでいきます。
いろいろな災害も、塗り絵で学んでいきます。
続いては防災学習、事務局の江藤君が講師です。
安佐北区の地形図が、メッシュで分割されているようです。
1枚めくると、そのエリアの災害危険度の値が
地形図を見て、危険な場所を3つ選びます。
その危険度値の合計が一番大きい人が優勝です。
地形図から災害の危険度を読む学習です。
小さなお子さんには難しいのかなと、ちょっと不安。
家族で話し合いながら、選んでいます。
答え合わせは、自分で選んだブロックのピースを、
めくって点数を計算していきます。
めくるのが楽しいですね。
学習が終わった後、見学に来られていた地域の自主防災会の会長さんが、
楽しそうにめくられていました。
大人も絶対面白いゲーム、いや学習です。
さあ、室内学習はこれにて終了、
天候も回復したので、屋外での体験、始まりです。
まずは、まき割体験 大人でも重たい斧を振り下ろします。
講師は、地元の馬場田さん。
パパたちも体験 楽しそうです。腰を入れて
斧で割ったまきを、もっと小さくする まき割機もあります。
さあ火起こしです。
可部で製造されている『かまど』使用します。
『ふいご』が出てきました。
可部は鋳物の町、鋳物づくりにはふいごが欠かせません。
実は、今回の火起こしから、食事作り、
地元の鋳物メーカー、大和重工さんがすべて仕切ってくださいました。
左側は、なんと社長さん。まき割、火たき、料理も社長さん大活躍。
御飯がたけている間に、おかずの準備に入ります。
まず、ビニール袋に、生卵を入れて、クチュクチュします。
これを、湧いているお湯の中に付けます。
青い袋が見えているのは、非常食のミートボール。
さあ、ご飯が炊けました。社長さんがおこげを配ってくださいます。
そして、湯煎していた卵とミートボール
油や洗剤、鍋等を極力使わない
これで防災オムレツ丼完成です。
無茶苦茶美味しくて、
『防災学習のご飯がこんなにおいしくていいのか』
というクレームが出ていました。(笑)
まき割指導の馬場田さん、実は猟師さん。
可部では、鹿が増えて困っています。
食べて減らさないといけないということで、
スタッフはこっそり、試食会。
左がイノシシ、右が鹿です。
さあ、午後の部に入ります。
ここからは、二つのグループに分かれて、
ドローン体験と重機体験です。
まずは、ドローン体験。
小さなホビー機で楽しんでいただきます。
ドローン体験錦建設さんに講師をしていただきました。
輪っかをくぐります。なかなか難しく、成功したら大歓声。
最後に、業務用のデモフライトを見学します。
100m以上高いので、撮影は一苦労。
年寄りは首が痛くなるので、降りてきてから、はいパチリ。
つづいて重機体験
ツカミとバックホウ体験です。
ツカミではタイヤを移動させていただきます。
バックホウは、カラーコーンを、つり上げます。
実はこの重機で、ボランティアの皆さんに災害時に活躍していただくための
資格取得のための講習会『ノーボ』を開催しています。
興味のある方は、eto.r@hirokawa-kk.jp 江藤までご連絡ください。
以上で、全プログラム終了です。
お父さんたちが、『いやあ、楽しかったねぇ』とお話されているのを聞いて、
やってよかったなぁと、うれしく思いました。
防災デイキャンプ、とっても楽しく防災のことを学べます。
是非、各地域で取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。
こちらの問い合わせも、上記 江藤までお願いします。
集合
NHKさんはニュースで2回も放映していただきました。
中国新聞さんも。
ご参加の皆様、寒い中、狭い中、そして様々不行き届きの中
防災学習にご参加いただき、誠にありがとうございました。
そして、今回のプログラムに協力してくださった多くの皆様
本当にありがとうございました。
防災デイキャンプの学びの楽しさすばらしさ、すごいです。
どんどん発信し、各地で取り組んでいただきますよう、
今後ともご協力、よろしくお願いいたします。
実行委員長 寺本克彦