可部小6年生が、可部の民謡謡うたんよ■

 可部小学校音楽担当の高田玲子先生から電話があったのは1月上旬でした。
「可部の文化を探る上で、可部の唄が知りたくて……。」
先 生の意図は可部に伝わる古い口伝的な、働くときにうたう唄を調べて、
子供たちに学習させたいという願いでした。
 情報はすぐにカラスのメンバーにメールで送られました。
定例会に先生も出席され、上森厚子さんが"可部の歴史と文化"(文教女子大学地域文化研究所編)を
紹介したところ、"これ!これ!"と大いに喜ばれ、文教と連絡の上研究に取り掛かられました。
 そして2月下旬、先生からのメールを開くと嬉しいニュース。
3月1日「卒業を祝う会」で6年生が可部の民謡4曲をメドレーで発表するというものです。

                 

 発表当日、小学校体育館には保護者の姿も見えました。
ステージに立った子供たちは堂々と壇上に整列し、
「音戸の舟歌」によく似たメロディの「太田川舟歌」で始まったメドレーは「柿むき歌」、
「山繭織歌」と続き、最後は「たたら歌」で締めくくられました。
 「練習を始めたとき"古臭い"とか"むつかしい"とか言った子供たちも練習を重ねて、
"これが可部で唄われた歌なんだ"と実感するようになり、
最後には自信をもって唄うようになりました。」高田先生は緩みっぱなしの表情で語ってくれました。

この企画・運営は学校独自のものですが、カラスに相談をいただいて少しだけお手伝いができました。


 湯来町でしのぶえ篠笛を演奏する「かぜ朴風の家」の梶川さんは、
可部小の子供たちの取り組みに大変感動されました。
 また東京の「(財)河川情報センター」から電話が入って、
"可部小学校の取り組みを広報誌で紹介したい。
 ついては子供たちが歌った情景写真がほしい"とカラスの会へ依頼がありました。
学校への地域の協力態勢も興味深いとのこと。
 我々の知らないところにも情報は飛び交っていること、
地方の活動にも関心を持っている人たちがいることを実感した次第です。
 
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