9月6日(木)全身びしょぬれで作業をする人が振り向いてご挨拶。
カラスの寺本さんでした。
生徒のために川に入って教材の“水生生物”を採集していました。
 新澤さんは前日、学校付近の「根の谷川の様子」をビデオに収録しましたが、
二人の事前準備が効果を発揮しました。
 今回の“出前授業”は三入小学校5年生で「根の谷川の学習」です。
皮切りは子ども時代のほとんどを川で過ごした新澤さん、生活の一部として、
ウナギの捕り方ハヤのつり方など、今の子どもに経験のないことを語りました。
 地元の井手本さんは根の谷川や南原川の歴史と水質のすばらしさを説明のうえ、
学校のすぐ傍に川がある三入小はしあわせな学校であると話しました。

       

 最後は寺本さん、ビデオの『水質調査の仕方』に基づいて説明し、採取した水生生物の種類や、
「川の水に醤油を少し落とすとどうなるか」など身近な例をあげての説明に
こどもたちもナットク顔でした。
 新澤さんのビデオは根の谷川で魚つりをする子どもが足を滑らせ、すばやく這い上がるシーンに、
子どもも大人も大爆笑でした。
 授業が終わって控え室で「寺本さん、あんたぁ役者じゃのぉ」の声に寺本さんもニンマリ。
雨にしっかり濡れたカラスも大満足で学校を後にしました。



 早速三入小学校の子どもたちからお礼の手紙が届きました。
それぞれの講師の話をきちんと聞いて、驚きをもって受け入れてくれたことを強く感じます。
そしてそれぞれがテーマを持って、二学期は身近な根の谷川の自然を学ぼうとする
つよい意気込みを感じることができました。
 新澤さんの話した「昔は生活の一部として魚を取っていたこと、
夜釣りの餌には“ホタル”が最高」のくだりにインパクトを感じ、
 井手本さんの話で「曲がりが少なく、水がきれいな根の谷川」に感心した子、
 寺本さんの「生活廃水が川の水を汚す」ことをみんな自覚し、
「水生生物も水質ももっと調べたい」と記した子どもが大勢見られした。
水質調査の予備軍が沢山できてよかった、よかった。


トップへ 活動トップへ