今回の“チンチロビッツ”は静かにお客さんをお迎えすることがテーマです。心配された前日の雨もあがった
719日午後2時を廻った頃から、会場設営のメンバーの顔が三々五々集まります。
トラックから道具も下ろされ、設営の開始。長椅子に緋毛氈をあしらい、かがり火の用意もでき、ビデオの設定
OKです。
今年笹木広場の会場を使用する共同作業所ウイング、カブトムシの店も準備に余念がありません。
ひととおり会場の準備ができたところで乾杯。
時計が午後
6時を廻って、旧道が歩行者天国になる頃からお客さんの数も徐々に増えてきます。カラスの緋毛氈に
腰をかける人もちらほら…。

今年は若い女性の浴衣姿が目に付く中に、ビデオをみていた少女たちの眼が急に輝いて「うわあ!私らが映っとるよ。」
と大歓声、1昨年可部小の「卒業を祝う会」で可部の民謡を歌った女子
7名の姿でした。
気がつくと休憩所の椅子はほぼ満員の状況で、「よお、久しぶり、元気じゃった?」の声も交わされます。
   
また、写真をじっくりと見て行く家族連れの姿も見うけられました。説明の担当も力が入ります。以前出前授業で
「根の谷川」の話を聞いてから関心を持ってきた子どもや写真と地図を関連付けての説明に「聞いてわかった可部の
素晴らしさ」と歓んでくださる家族の声も聞かれました。

今年で2回目、共同で店を開いた“共同作業所ウイング”は家族会の応援を得て、元気のいい呼びかけでコーヒー、
クッキーの売れ行きは順調のようです。
また“カブトムシ”のコーナーをみると、おそるおそるカブトムシを覗き
こむ子どもの姿が…。一時のブームは過ぎたものの依然として昆虫への興味は売上に直結している様子で、孫のおね
だりに財布の紐が緩むおじいちゃん、おばあちゃんの姿を垣間見ることができました。

椅子でくつろぐ人たちは、終了予定の時刻を過ぎても立ち去りがたい様子で、カラスの企画は成功したようです。
用具を片付けて帰途についたのは日付変更線を越えてからでした。
   


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