■会報97号 2006..15■

 先進地を訪ねて、今年のカラスは鞆へ行ってみたいと思います。ご存知の通り、古くから港町として栄え、今でも観光客の足は途絶えません。
 マスコミの報道を垣間見ると、架橋と景観を巡って町を2分するような騒ぎに見えますが、町の中を歩いてみても、それほどの騒ぎは伝わって来ない感じがします。
 今年もちょうど“雛人形”の時期で、古い町並みにマッチした人形も飾られることでしょう。

 3月5日午前8時  出発   可部(安佐北区役所前)をスタートして、一路福山へ。
午後5時半 帰着予定 もちろんバス代はカラスが負担します。
 バスの定員は補助椅子を含めて45名。はなはだ勝手ながら、可部カラス・夢街道・可部町商工会の皆さんを優先させていただきますが、空席があればその他の方も参加できます。参加希望の方は下記までどうぞ!

可部カラスの会        和田木 TEL 814−2488
可部夢街道まちづくりの会   梶 川 TEL 812−2750

 お屠蘇気分も覚めた1月29日(日)、友広代表宅へ、奥さんのご迷惑も顧みず集まったカラスの連中。またも宴会?と思いきや、ねじり鉢巻で始めたのが、タイトルのワークショップとやら…鉛筆舐めなめ考えた。
“チョコしか持たん、わしが、何を考えりゃええんじゃろうか”とつぶやきつつ書き上げた反省・成果…。
 それでも2時間近く考えれば、形にはなるもので、K・J法?のスタイルにまとめました。皆さんにお見せするもんじゃなくて、反省と今後の活動計画の材料です。そいじゃここらで酒盛りと参りましょう。

 最近可部の町に“さざなみ”が寄せてくるような感じがしませんか?
旧道をたずねて歩くイベントや、古いバスを扱ったイベント、
花を植える運動などなど・・・

 今回はそうした運動を紹介します。





 可部駅西口再開発を契機に立ち上がった“可部夢街道まちづくりの会”の動きが活発に見えます。まず町衆のパワー溢れる活動から振り返ってみましょう。
 
 昨年の春、百年前のバスを可部に迎えた感動は今でも脳裏に残っているでしょうが、そのバスにかよこと名前がつけられて、9月4日台風の中で可部をパレードしましたが、その力はそのまま温存されているようです。
 10月16日には「夢街道まちめぐり」を行いましたが、これもまた大ヒット。花の散歩道の花壇巡りとともに、約1千人近い人で町が膨れ上がりました。夢街道の皆さんはこれで気持ちがもり上がります。こうした動きに今年に入っても矢継ぎ早に講演会を準備しています。
 2月12日には比治山大学の迫垣内教授を招いて“町屋の見方と可部夢街道の町屋の特徴”と題する講演会を開催。参加した60名は講演が終わって永井家・塚本家など屋内外の構造を目の当たりにして、皆さんに大変喜ばれたようです。また、3月12日にも講演会を行います。比治山大学から可部高校卒の島津教授を招いて“物流の中継地・可部に花咲いた鋳物産業”と、今度は硬い硬いお話のようです。
 夢街道の皆さんは可部駅西口の構想でも頑張っています。バスの待合エリアのデザインも計画段階から、行政の担当(可能な限り意向を取り入れてくれました…)との粘り強い折衝で、モニュメントや、設置の予定でなかったトイレまで、色よい返事に漕ぎ付けたようです。
 こうした町の人たちの活動を応援してくれているところがあります。そうです。可部公民館の皆さんです。可部公民館では、以前から“市民アカデミー”講座などを通じて、可部の町の歴史・町家の構造・人々の生活などについて公開講座を開いています。

 今年度は可部の町案内ボランティアガイドのコースを設定して「町案内グループの自立」を目指した取り組みを開始しました。集まったメンバーたちは、当初は自分たちで資料を探して、マニュアル作りをやりましたが、このたび正確なネタ本を作ろうと、町内の先輩たち数人を招いて、可部の歴史を吸収しています。

 こんな中で“まちづくり市民グループ”として活動を続ける「可部カラスの会」もお手伝いをさせてもらっています。
 根の谷川の清掃活動などを通して、町の人たちの関心度も高くなって来た感じです。「よぉーがんばってじゃねぇ」の声もいただくようになりました。
 私たちが巣立ちした9年前、先進地として訪問した岡山県の高梁市から「カラスの活動ホームページで見た。詳しい活動を知りたい。可部を訪ねる」との連絡。カラスはもっと飛びます。

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