■クリーン根の谷川■

 今年で3回目になります、クリーン根の谷川。平成11年9月12日(日)午前7時、
天気は上々、カラスのメンバーは可部高校南の建設省管理地と上原橋土手の
二手に分かれて本部の設営から作業を開始しました。

 テントを設営し、友鉄ランドのトラックで机やら椅子を運び込んで体裁を整えた8時ごろには
もう一番乗りの参加者の姿が見えました。
「おはようございます。もうちょっと待ってネ」と言いながら机の上に雑多に置かれた作業ツール
(軍手、ネット、紙袋さらにタオルと土産用の花の種)を整理します。
ようやく体裁を整えたころには参加者の数も相当増えてきました。

 ようやく受付作業の開始です。リストに氏名を記入し、ツールをお渡ししましたが、
その数ざっと150人、「継続は力なり」の言葉どおり参加されるひとも年々増えてくる感じです。

 定刻の8時半、集まってくださった皆さんに『可部カラス』の和田木さんが参加していただいた
お礼方々清掃範囲など連絡事項と事故のないことをお願いし、
三木さんが「根の谷川は可部を支えてきた美しい水で、この美味しい水が多くの食品工場、
造り酒屋、作り醤油などで可部の産業を支え、 またここに住み、この美味しい水で
生活できることをわたし達は幸せに思っています。
その根の谷川をこんなにたくさん集まっていただいた皆さんとゴミ集めができることを
嬉しく思います。
暑い中ですが、10時半までよろしくお願いします」と挨拶して作業は開始されました。

                  

 きれいな根の谷川を願う人たちが二手に分かれて一斉に土手を進むと、
見る見るゴミが道に上がってきます。
大きくて太い木があげられたときには、カラスも思案投げ首でしたが、
どなたかが鋸を取りに帰って2丁の鋸で切り分け、いくつもの束にされました。
年々減ってゆくと思われるゴミの量ですが、150人の手で集められたゴミは大変な量でした。
氷で冷やした美味しいジュースを飲んで解散。皆さん本当に有難うございました。

増える地域、団体の参加。


 今年の作戦には"可部学区公衆衛生推進協議会"の皆さんも加わりました。
昨年(10年)は雨で、今年は6月災害の直後で延期になった太田川クリーンキャンペーンを
「クリーン根の谷川」に代えて実施することになったんです。
「今までのやり方ではわずかな人数でやっとりましたが、
皆さんと一緒に作業をすれば気持ちもすっきり、
元気ももらえますよ」とは公衛協会長新澤さんの弁でした。

 昨年と同様カラスの作業範囲の上流で、三入地区下町屋町内会連合会も
根の谷川の清掃を行いました。
こうした動きが"根の谷川流域全体のものになれば……"と言うのがこれからの
カラスの課題になるかもしれません。


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