■可部線存続活動■


 可部カラスは可部線存続ウオークにも参加しました。ご存知のとおり
JR西日本では可部線の可部〜三段峡の路線廃止を
計画していますが、これを残してほしいと沿線の人たちが結集して
1000人ウオークを実施しました。
この実行委員会に参画している可部町商工会から「可部カラスの会」
にも協力の要請があり、趣旨に全面的に賛同の有志が、
任意の区間でウオークに参加しました

   
               

  ここでは、参加した人の"可部線に対する思い"を手記として
まとめてみました。

 
■三木啓子■
 私は可部線が好きです。先日も友人と三人で花見がてら、
9時28分可部発のディーゼルカーに乗り、 田尻駅で降りて
一駅先の坪野まで歩きました。昼前の電車で坪野駅から安野へ。
そこからまた一駅歩いて水内へ。
 午後3時ごろの電車で可部へ帰りました。
まるで貸切のような道を三人で歩きながら桜は勿論、すみれ菫、
いかりそう碇草、きぶし木付子、ひとりしずか一人静、
一輪草など美しい花々に感動しながら坪野に着くと、
わずか1メートル幅の水路に大きな鯉が泳いでいます。
安野と水内の中ほどに唯一残っている渡し舟はあいにく
陸揚げされていました。近くの鉄橋では、
補助歩道を手摺伝いに歩くことができて感動しました。
 可部線の廃止を聞くに及んで、私達はこのたび、
一度も降りたこともない所、しかも名もないところを
選んでみましたが、太田川沿いの道々は感動の連続でした。
やはり広島を代表する太田川は広島県人の誇です。
 この先10年〜20年後には確実にクローズアップされる路線です。
広島からの可部線全線を10円なり20円なり値上げしてでも
存続しておいてください。壊すことは簡単です。
いま、もう一踏ん張り存続に希望を持ってくださることを願っています。


                 

 
■新澤孝重■
 
わたしは安芸亀山駅付近から可部まで歩きました。
いろいろな方と意見を交換しながら、感じたことは、
 自分はやはり"傍観者の側にいたんだな"ということです。
 自分では何か品物を購入しようとするとき、それがあれば便利だが、
なくても我慢できるものは買わないようにしていますが、
 可部線の存続問題は同じ思考形態ではいけないと思いました
 対岸の人たちが手を振りながら、何度も何度もお辞儀をして
行進の人たちを応援されている姿に感動を覚えました。
 どのような結果になるかまだ分かりませんが、この思いと
エネルギーが地域づくり、まちづくりに反映されなくてはいけないと
思いました。

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