贋金プロジェクトが動き出しました。
幕末,ちょうど篤姫のころ,
鋳物の町可部では,贋金づくりの大事件がおきています。
私たちは,その贋金づくり事件の歴史を,まちづくりへつなげていこうと,
贋金プロジェクトを進めきました。
贋金づくり事件については,
物語としてご紹介させていただくよう準備を進めています。
今回は,その一環としての実際の贋金作りの試行を行いましたので,ご報告します。
2008.7.13
まずは炉の組み立てです。
コークスは適度の大きさに割っておきます。これしんどい。
鋳型用の特別な砂を水分を加えて創ります。
材料の準備ができたら,安全祈願です。
工大の小西先生も応援に駆けつけていただきました。
火をおこします。目標は1400度
鋳込み用の木枠です。上下に分かれる形です。
まず本物のお金を置いて,その上に砂をかぶせ,固めます。
ひっくり返して,ひっつかないよう,粉を振って
反対側の木枠分の砂を詰めていきます。
流し込みようの通路を作りながら,砂を固めていきます。
ガス抜き用の穴をあけます。
上下を分けます。
本物のお金を取り除いて,鋳込みの川を作ります。
そして再度上下をあわせて型の完了です。
さあ,今度は流し込む金属の用意です。
ルツボを火にかけ,温まったら,真鍮(水道の蛇口等)を入れます。
溶けてきました。1200度ぐらいだそうです。
さあ,いよいよ鋳込みです。
少しさまして,オープンです。
砂を取り除きます。
表面から。通路,川を通って,湯が流れていったことがよくわかりました
みがいてみました。美しい輝きです。
以上贋金づくり実験,大成功でした。
手に持っているのは,贋金づくりの工程図(中野さん復元)
秋には,この取り組みを皆さんに紹介できればと考えております。お楽しみに。
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