広島市立大学では熱い作業が進んでいます。100年前に走ったバス復元の作業は塗装の段階です。一度組み立てて確認の後、丁寧に解体したあと小さなパーツまで塗装の作業に入っています。214日作業場を尋ねて見ました。骨組みだけになったバスの傍で磨いてはカラーの吹き付け塗装作業が続いていました。バスを組み立てている人たちの思いは、「あらゆる障害を乗り越えて、バスを可部まで自走させること」なんです。

100年前は“乗合馬車業者”が障害じゃったが、今じゃあ規則でがんじがらめじゃ。何とか大目に見てもろうて、走りたい」気持ちの高まりが《太田川河川敷を走ろう》になりました。“我々の気持ちに警察や太田川河川事務所もある程度の理解を示している”という情報も伝わってきています。
楽しいパレードが実現するようみんなでもう一踏ん張りですね。

このたび“新しいポスター”ができました。一つは「横川・可部の新観光地宣言」で、“平和が一番、浪漫が二番”と
ユニークな文字で大書してあります。二つ目は「レトロバスを押したり、引いたりして可部まで行こう」という趣旨で
可部まで1千人のパレードを企画した内容です。もうひとつ、横川駅前にレトロバスと一緒にバスの
格納庫として作られるガレージ
の宣伝ポスターで、バスを外の広場に出すとオープンカフェになる、
とっても夢の膨らむ内容が描かれています。
やがて可部にもお目見えする手筈です。お楽しみに……。

「可部旧街道まちづくり協議会」が活動を始めたとき、可部三丁目の呉服店、入江さんからカラス宛に書面を
いただきました。国学者頼 杏平の書などが家にあるので、これを3月28日のレトロバス祝賀行事の日に
みなさんに公開したらと思う。可部にはいいものを持っている人がまだ多くおられると思うのですが、
という内容でした。
さらに先日、カラスの定例会に大林の友近さんから資料の提供がありました。小学校教科書と思われる
書籍ですが、明治8年発行となっています。「家に置いとくよりも、興味を持って見ていただくところへ
提供した方がいいと思うてねぇ」 カラスがみんなで見(眺め)ましたが、恥ずかしいことによく読めません。
折角のご好意ですがこれを一般公開するとなれば、いろいろな問題点が浮かんできます。
専門知識を持つ人材が足りない、大切なものを預かっても保管に不安、公開をあせって所有者に失礼なことに
なっても…、などなど。もっと可部の町全体に幅を広げて「可部へ行ったら面白いものがある。」というような、
観光開発より可部を訪れる人への“おもてなしの心”で可部の新しい名物行事にしたいので、
今しばらくご猶予いただくことにしました。入江さん・友近さんできるだけ早い機会での実行をお約束します。

 

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