やりました。待ちに待ったバスが可部にやってきました。「皆さ〜ん、バスが可部に到着しました。」レトロバスin可部の司会を担当する大本さんの声に会場はどっと歓声が上がり、明神公園に集まっていたお客さんはいっせいに道路に向かいます。
串井木材の広場で体勢を整える間も待ちかねて、「なかなか来んねぇ。」出迎えの皆さんももどかしそうな様子です。
やがてバスが仮装行列・民謡のメンバーを従えて明神公園にさしかかると、付近は歓声の渦に巻き込まれました。

「やったぁ」「ありがとう」の声がかかります。運転席の間宮さんは連日の疲れも吹き飛んだ様子で、満面の笑みが伺えます。横川からバスとともに歩いた皆さんもビックリ。「可部パワーもすごいのぉ。」との声も聞こえます。

 

100年前に横川〜可部を走ったバスをつくろう。横川の皆さんから話を聞いたとき、カラスは躊躇なく“面白い。一緒にやろう”と賛同したものでした。

「レトロバス復元の会」に入会。会合を進めるたびに、実現に向けての動きを感じることができました。そして昨年2月、明神公園でのレトロバス復元前年祭で“雛形のバス”を迎えた可部の人たちの笑顔を目の当たりにしたとき、私たちの活動にも自信が湧いてきました。
イベント開催までの間に、せっかく動くバスをつくったんだから、是非とも可部まで走らせたい気持ちが沸々と湧いてきました。「車検の無い車は公道を走っちゃあいかん」。などなど、思いがけない問題がおきましたが、横川の皆さんは一つひとつクリアして太田川の河川敷を走ることができました。

力を発揮した「まちづくり協議会」

横川では地域の活性化を求めて地元の新しい商品開発が盛んになりましたが、可部でも新しいラベルの酒と醤油が生まれ、豆腐屋さんから特製の豆腐も提供されました。
この力のみなもとは、可部の活性化を願って立ち上がった“可部旧街道地区まちづくり協議会”の皆さんの努力と言えるでしょう。
会報“かわらばん”を発行、活動をアピールし、仮装行列の衣装の提供を呼びかけたところ、まちの人たちから多くの衣装が届けられました。
衣装の区分、試着と、会合を重ねてパレードに花を添えることができたんです。また、パレードの交通整理など、縁の下で力を注いでいただいた大勢の皆さんの協力もありました。なんといっても町全体が力を注いでできあがったイベントは長く町の人の記憶に留まることでしょう。

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