カラスの会が毎年実施している、先進地探訪、今回は福山市の鞆の浦で活躍を続けるNPO法人『鞆まちづくり工房』を訪ねてみる日です。
 3月5日(日)午前8時可部を出発したのは、可部カラスの会の会員と、カラスと共にまちづくり活動を続けている「可部夢街道まちづくりの会」のメンバーの有志です。
 目的地に到着しましたが、鞆の町は春のイベントの最中でしかも日曜日、お雛様と古い町並みを満喫しようと大勢の(まさしく足の踏み場もないほど)お客さんで、車の離合も思うに任せられない状況でした。
 そうした中で私たちを迎えてくれた説明役は、代表の松居 秀子さん。早速説明会場で活動を聞くことになりました。
 事前の参考資料には「鞆の浦の歴史的環境のすばらしさを次代に引継ぎ、町の港湾施設など歴史的遺産を活用し…以下略」の文体に、格調の高さを感じたもの
でしたが、「約3年前にNPO法人を立ち上げて活動を開始して、」淡々と話される内容に、“よくぞそこまで…”と感動の連続です。

 

 グループの活動内容を紹介すると、
1 空家バンク
 明治以前の建物で空家になった11件を3年で店としてオープン。 空家はたくさんあるのに、貸してもらえない
2 竜馬を救え
 いろは丸事件で坂本竜馬が紀州藩と談判した家屋が朽ちてきたが、行政との対応では埒が明かず、グループが買った(アメリカンエキスプレスのファンドで10万ドル)。
 理解のある協力者推進するプロジェクトで、宿屋として再生。借金は10年で返済の予定とか。
 難問をすばらしい発想で次々と解決してゆく手段に参加者は目を見張るばかり。参加した遠原さんは「う〜ん、すごい発想で、すごいことをやってじゃねぇ。」と驚いた様子でした。
 説明を終えたところで昼食。午後は自由行動を主体とした行動で町巡り。午後3時、バスで帰着の途に着きました。
 鞆の町では、凍結されていた“鞆大橋”の架橋問題がマスコミに取り上げられるようになり、湾の上を大きな橋が掛けられ、景観が台無しになると思われるような、大きな問題と取り組むことになると思われますが、持ち前の粘り強い活躍を期待しましょう。

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