九州道

九州にするか九州道にするか議論があったが,
アジアを意識して,韓国のように道をつけることにした。
九州各県は,道修制以前から,アジアを意識した施策を展開していたが,
道州制の発足により,ひとつの州として,
戦略的にアジアをターゲットとした国づくりを勧めることとなったためである。

その基本が『アジア経済文化拠点道構想』である。
東アジアという経済文化圏の拠点としての国づくりである。

韓国・
ASEAN諸国とは関税を撤廃し,ビザも廃止,
行き来も文化も経済も自由化された。
共通貨幣ASIAも導入された。

道州制前には,日本とアジアの間には,戦後を引きずるさまざまな課題があったが,
道州制の導入にあたり,新しい国を作ること。
そして真にアジアの一員になることを積極的にアピールし,
各国との個別条約の中で,さまざまな課題を整理し,
対等に親しい友人として付き合っていくことが可能となった。

いまや,アジアの文化経済拠点に成長し,九州道各地の港は,
アジアからの物流でにぎわっている。
九州道を走っている車は,ほとんど中国製となった。
九州道からは,先進国化し消費国となった中国等へ,農林水産物が出荷されている。
米,野菜,果樹,肉,魚等々,さまざまな高級食材が,
アジアの富裕層の舌を満足させるため,港から送り出されている。

来年には,対馬を経由した日本海トンネルが開通する。
この開通により,物流は大幅に拡大し,
九州道の拠点性はますます高まることが予想される。