2006.7.23 
『一層制』を考える

○『一層制』とは・・地方自治を基礎自治体のみで行うシステム
     広域地方行政は,一部事務組合や連合で対応

○何故今『一層制』を考えるのか・・

・国主導の道州制において,見た目の正当化に利用される恐れがあること

・道州制.comの求める『道州制』の理論構成に役立つこと

○『一層制』で道州制を考えるフロー(案)

@     市民が主体の社会を創るための地方自治システムとして,きちんと論理的に比較

    基礎自治体の巨大化,強力化,政令市,特別市,県の関与の廃止,・・・

     『一層制』ってなかなかいいじゃん。という声

   ⇒ でも,それは『一層制』がいいんじゃなくて,市民社会がいいってこと

  市民社会創造のための,基礎自治体の強化は,道州制.comの道州制も同じ。

  基礎自治体の主体化と『一層制』は別次元(国はここを同義語として攻めてくる)

    ※この段階で,地方分権,市民社会の創造が不可欠であることを
     現行との比較表等できちんと説明 
     ここまでは,『一層制』と道州制.comの道州制は優等生

 Aここからが,国としてのガバナンスシステム論,道州の役割論。
  国と地方の関係,広域行政のあり方,道州のもたらす新たな可能性等を。

    各パターンで論理的比較を。前段で,市民社会の必要性は述べてあるので,
    ここでは,純粋に統治論や経済論で比較,判定

    ※二つの一層制という考え方    

    ・基礎自治体の主体化ではなく,中央集権となる恐れ   
                   ・・『中央集権型一層制』

    ・国会議員を,首長で組織すれば大丈夫かも,そう簡単にはいかない
                                ・・『地方分権型一層制』

   国は基礎自治体主体の『一層制』といって中央集権型道州制を進めるだろう

           ⇒ 道州制.comの道州制導入の早期の必要性

     この考え方ですと,最初から県はないのです。市民社会の創造と国の統治システム。

その議論の中で,中間自治体の必要性が出てくる。

そこでやっと,道州と都道府県との比較となるという段取りです。

   都道府県がいらなくなったから道州制という理論ではなく,
                    市民社会創造のための道州制という理論なのです。




                         ※寺本のかってな思いです。ご参考まで。