■玖珂町までカラスは飛んだ■
 「玖珂町の"男性シニアボランティア"講座でカラスの活動を話してくれませんか」と
メールを送ってきたのは"ひろしま未来大学"で新澤さん・和田木さんと同期生であった
中国新聞に勤務する小畑さんでした。
 山口県玖珂郡玖珂町(岩国市の隣)で新しい企画として40〜60歳男性を対象の
ボランティア講座が始まり、幕開けに「可部カラス」が選ばれたんです。
 講座に加盟の登録をされたメンバーは14名、13時半からの開講時には全員勢ぞろいしました。
 途中車の中での作戦計画では開会セレモニーに続いて簡単に挨拶、
カラスの活動を紹介したビデオで25分、あとはフォトビジョンを使って寺本さん、
和田木さんが活動報告を30分ずつ、瀬戸さんは「まちづくりの基本方針」を30分、
最後に若干の質問時間を設定する予定でしたが、そうはうまいこといきません。
        
 作戦変更、一人の持ち時間を20分に短縮です。先ずは和田木さん、
「可部の願船坊にゃあ聴聞ががんすか……」から始まって、カラスのまちづくりは"動機が不純でした。
何かうまい儲け口があるかも知れん"それに引き換え、途中から入会したけれど
私の動機は崇高でした……。」と皆さんの気持ちを和らげて、思いつくままに活動状況を語って
瀬戸さんにバトンタッチ。瀬戸さんは経営コンサルタントとしての体験から、
『まちづくり』の成功例として新潟県三島村の取り組みを紹介し、
"物産の送付よりも人的交流を主体に考える"方式を説明ました。
 しんがりは事務局長の寺本さん。「可部カラスの会」の生い立ちと活動状況を
部門別に手際よくまとめて報告しました。

 最後の質問コーナーでは「カラスの活動理念はよく分るが、会則なし、
会費なしでどうやったらうまい具合に運営できるんじゃろう」とか
「方針を決めるのに相当な時間がかかりそうじゃが、定例会はどれぐらいやってんですか」などなど、
多彩なイベントをいとも簡単に消化してゆくカラスの行動が不思議でたまらない様子でしたが、
「実は資金の調達にはカラクリがありまして……」瀬戸さんが公民館行事に参加して得た
謝礼金や酒盛りの余剰金が活動資金になることを説明、どうやら納得していただいたようです。
 この日参加したメンバーは比較的若手が多いような感じがしました。
玖珂の皆さんがこれから愉快な活動で町に活力を取り戻されることを念じつつ
玖珂町を後にしました。


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