■会報41号から ■



        

 「古い世代の者が元気な間に、昭和初期の可部を地図で再現して見んか。」と
旧五丁目の人たちから声をかけられたのは、昨年の寒さが厳しくなる頃のことでした。
相談の結果、町並みの賑やかさを再現することで、町の活性化に繋がれば……という願いから
上市〜五丁目までを数ブロックに分けて該当する地域の古老と一緒に家屋の並びを図で復元することに
決まりました。
 取り組みをはじめたのは今年に入ってからですが、残った三丁目の調査が終ったのは5月の終わりでした。
今後は一枚の用紙に纏める作業に移る予定です。


もう一つは、「昔の可部の町のことをメモしているから、何とか伝え残しておきたい。
 話をする場所をつくってほしい。」と平尾悟さんの他多くの皆さんのご希望です。
 できるだけ多くの情報を正確に記録し、地元の人たちのお役に立ちたい。そ
 う思って今から取り組みをはじめたいと思います。


■会報52号から 

   

 今年で5回目を迎える大文字祭り恒例のカラスのイベントは地元の人たちはもとより、周辺の人たちからも期待と賞賛の声をいただいていますが,今年も5月25日〜26日可部学区集会所で「昭和初期可部の町並み再現」これをやります。

 この話は一年前に遡ることになりますが、FMラジオ“Pステーション”に旧五丁目の古老が出演したとき、思い出話に花が咲いて止まることがなかったようでした。そのうち古老の間から声が上がりました。

「わしらがおらんようになったら可部のまちの記録ははわからんようになるけぇ、なんとかしようやぁ。」

 皆さんの熱意に押されたカラスの梶川さん、手始めに昭和初期の五丁目(地名は古い町名)の町並みを聞き取りが終わった頃からハマってしまったんです。

 五丁目の地図ができ上がったところ、四丁目から上市の古老に声をかけたら「そりゃあ面白い、やろうやぁ。」賑やかに町の再現活動が始まりました。定かでない記憶をたどりながら、書いたり消したりの連続でしたがなんとかできあがりました。その後もデータ収集に町をさまよう梶川さんの姿をよく見かけました。


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